リノベーションの場合は立地条件が投資対効果の鍵になります
リノベーションの場合、一般的な商業施設からクリニック(診療所)・薬局へリノベーションこともありますし、内科から整形外科へなど別の診療科目のクリニック(診療所)にリノベーションすることもあります。
いずれにせよ、新築と比べると費用は安価となると言えますが、経営的な面と既存の建物について両面で検討が必要になります。
まず、経営的な面では、既存の建物を使用していた商業施設やクリニックが何故、その建物を手放したかということは考えておかなければなりません。
なぜなら、業績不振による撤退の場合、その建物のある地域の人口構成、つまり市場規模に問題がある可能性があるからです。
このような構造的な問題がある場合は、仮にリノベーションを行って建物を綺麗にしたとしても、経営不振に陥るリスクがあります。
よく店が入れ替わる土地を見たことがある人は多いと思いますが、その立地に原因があることが殆どなのです。
次に既存の建物については、その基礎や柱の構造が問題となります。リノベーションできるか否かは元の建物の質にも左右されるのです。従って、事前にしっかりと耐震性能等を検査しておく必要があります。
まとめますと、単純に新築するよりは安価だからと言って、リノベーション前提で建物から探すというのは本末転倒であり、しっかりと立地を見極めた上で、投資対効果を計算して建築に取り掛かることが必要と言えます。
勿論、これは理想論に近いもので現実的には建物から探すこともあろうかと思いますが、上記のような視点をもって建物を探すことができればリスクを回避・低減することが可能となるでしょう。