国土交通省が公表した「宅配便再配達実態調査」によると、2023年4月の再配達率は約11.4%とのことで、新型コロナウィルス禍を経た後、やや減少傾向にあるようですが、未だに一定の割合があります。
荷物の再配達を減らすために「置き配」にポイントを付与する緊急対策が打ち出されていますが、オートロックの賃貸物件では、不在時の場所指定が利用者の悩みとなっているようです。
LIFULL HOMESの調査によれば、2023年9月には直近一年で最高となる41.1%の掲載物件で宅配ボックス導入済みとなったそうです。
このように、宅配ボックスは緩やかに導入が進んでおり、同調査では宅配ボックスを”必須”条件として物件探しをする利用者が6割を超え、更には宅配ボックス設置済みの物件の家賃相場が高いというデータもあるそうです。
賃貸マンションやアパートでは、宅配ボックスが付加価値になっていると言えるのではないでしょうか。
一方、オーナー側とすると、決して小さくない設備投資が必要になってきます。敷地の問題もあるでしょうが、やはり資金的な問題が、宅配ボックスの導入を妨げている可能性が考えられます。
工事代金が高くなる要因としては、電気工事が必要となる点ですが、本事例では、電気工事を必要としない宅配ボックスの設置について紹介します。